lamia

'drawing follow the feeling'

Standard

f:id:lamialure:20180419144722j:imageスタンダード。

標準、基準、定番。

そんなキーワードから先ず浮かぶのはやはりファイブオー。

それから昔よく聴いたハイスタンダード、当時はラウドな音楽に夢中だったが、いま作業部屋に流れているのはいわゆるジャズのスタンダードナンバーだ。

そして”Slowtaper”林さんとの何気ない雑談からスタンダードなポッパーの開発が始まることになる。

f:id:lamialure:20180419144751j:imagelamiaには“torch”というポッパータイプのプラグがある。

関東のフィールドで誰にでも分かりやすく使い易いポッパーを…との想いで開発した本当に頼りになるプラグなのだが、使い込むうちに純粋なポッパーの持つポッピングや水に馴染むターンの有効性をどうにか”torch”に取り込みたいと考えた。

ただ、それにはカップ形状やベリーに2フックという設定を根本から変えなければならず、無理に寄せても中途半端になるし”torch”は”torch”の良さを活かしてのリファインをした経緯がある。

そんなこともあり、今回は林さんの声を最大限に取り入れ、”torch”とは異なるベクトルの純粋なポッパーを目指している。

f:id:lamialure:20180419122021j:image開発の初めの一歩として話し合いで出た意見から、見た目の印象は”torch”を踏襲しつつベリーとテールにフック位置を変え、やや斜め浮きのチャガーに寄せたプロトと、ふとした思い付きでストレートにカットしたカップのプロトの2タイプを製作した訳だが、それから何度かのブラッシュアップを経て現状お互いに納得出来るレベルまでようやく仕上がった。

f:id:lamialure:20180419144916j:imageつい先日、その最終形に近いプロトを林さんにお渡ししたのだが、ほんの数日後に送られてきた写真が冒頭のもの、49をアタマにサクッと3本も釣ってきてしまう辺りはやはり只者ではなく、開発に一層拍車がかかるところ。

偉大な釣り師のグッドサイズに浮かれてポッパーの話ばかりで今にもリリースかと勘違いさせてしまったら申し訳ないが(笑)、今のところはリリース時期も未定、しかしスタンダードとして永く愛されるプラグを目指して引き続きしっかりとテストしていきたい。

さて、次回作であるフラットサイドのプラグだが、木工がようやく終盤に差し掛かったところ、単純な形状に見えて3Dで手作業な部分も多く、肩も腕もパンパンで先日は作業部屋にて寝落ちてしまった(笑)、その他にも幾つかのプロダクトも控えていて、このところは特に、お陰様で多忙な毎日だ。

ブログの方も簡単な記事になってしまうことが多いが、その分プラグ作りに全力を注いでいると思って頂ければ嬉しい。

それでも時々は、こうしてヘタクソな文章を書いてみるので気が向いたら覗いてみて下さい。