lamia

'drawing follow the feeling'

スピナーテール

f:id:lamialure:20210509091513j:image遠征が近づくと旅支度と共に幾つかのプロトを仕込んでいくのが常だ。

メインで開発をしているものに加えて、新たな閃きを試したり既存のプラグに違った可能性を模索したものもある、その中の一つに"leaf "にプロップをつけたものがあった。

酷使してテールがボロボロになった"leaf"を直そうかと眺めていると、たまたま使い古しのパーツ入れにあった"karmarich"のプロップが目に入り思い付きでテールに取り付けた。

ナチュラルな"leaf"のアクションにある種のアピールが付加すれば、例えば琵琶湖の様な大場所でも更に活躍するだろうという算段だ。

f:id:lamialure:20210509002417j:imageナイトゲームは一切やらないが少しずつ明けていく空が大好きで、薄明るくなってきた頃に船を出すことが多い。

そんな朝一は"leaf"の様にじっくりと誘うのが得意なプラグに対して"karmarich"などアピールもあり手返しのいい"サーチ的"にも使えるプラグを結ぶことが多いが、この日は真っ先にその仕込んできたプラグを結んだ、そして直ぐに応えてくれたのはグッドコンディションのバスだった。

反応は上々だったものの、既存の"leaf"にただペラをつけただけではテールヘビーになり、ジャークをするには面白いが、その他のアクションが死んでしまう。

そこからはいつも通りの不器用な試行錯誤の繰り返しだ、"leaf"の良さを出来るだけ残せるような設定を目指しウエイト、パーツなどをミリ単位で調整、丁寧に実釣を重ねようやく形になった。

出したいプラグが幾つもあり、"leaf"の再販もあったので何年か先になってしまうかと思ったが、同じフラットプラグの"leaf"と同工程が多くあるので、ある程度の工程までを同時に行なって製作したこともあり、やや数は少ないものの"searchlight"〜"leaf"の間隔よりもずいぶん短期間にてのリリースを実現することができた。

f:id:lamialure:20210509092649j:imageリップやプロップの形状もどれだけのサンプルを作っただろうか、こうして形になったプラグを目の前にすると胸が熱くなる思いだ。

ターン、ダイブ共に"leaf"に迫るレベル、大袈裟に言うと"ややターンは劣るがダイブする感じが絶妙"、だがそれも僅差かと思う、そこにプロップのアピールが加わるのだから"leaf"が好きな方は特に気に入っていただけると思う、ついでに言うとプロップが水面で"シャラシャラ"と音を立てる速度でのスローリトリーブは反則技だ(笑)。

とはいえ私の場合、交互に使ったりもするが"leaf"には"leaf"の良さが、"spinner tail leaf"には"spinner tail leaf"の良さがそれぞれ本当に良くわかるようになった、要するところ共に欠かせないプラグである…ということを最後に補足させていただきブログを終えたいと思う。

f:id:lamialure:20210509100548j:image"leaf" & "spinner tail leaf"、共に末長く可愛がっていただければ嬉しい。