lamia

'drawing follow the feeling'

boaster別注 “howl mouse”

f:id:lamialure:20220204094415j:image私自身、ハンドメイド作家さんのプラグはそこまで持っていないが、当時少ないお小遣いで少しずつ買い集めたプラグからは、ただ釣り具というだけの存在ではなく、心を満たしてくれる不思議な力を感じていた。

いつの間にか自分で作るようになって、誰かに使ってもらえるようになるなんて今でも信じられない気持ちだが、私のプラグで、私が感じたように誰かの心を少しでも満たすことが出来ているだろうか。

結局、そんな風に思える作品を生み出すには、ただひたすらに作り続けるしか無いんじゃないか…と、そんな意味のないことを放置気味のブログを書きながら、灯油が切れて冷え切った作業部屋の中で中年男は考えていた(笑)。

f:id:lamialure:20220204132153j:image"abdeal”…そんな私の心を目一杯に満たしてくれる大好きなハンドメイドブランド。

一見すると正統派でありながら堀田さんらしいテイストを意外にも大胆に組み込んでいて、個性的で美しく、それでいてクールでセクシーで。
釣り師としても凄い方なので、会う度にいつも勉強させてもらっている、”abdeal”のプラグは"現場から生まれる芸術品"と私は思っている。

堀田さんをはじめてお見かけしたのは釣りのイベントだった、ロンバスにサインを貰いたくてポケットに忍ばせていたが、結局恥ずかしくて最後まで取り出せなかった記憶がある(笑)。

プラグ製作にイベントプロデューサー、ショップオーナーに雑誌の編集など多岐に渡り活躍する姿には圧倒されるばかりだ。

f:id:lamialure:20220204110744j:imageある時期、私自身少しプラグ作りに行き詰まりを感じたことがあった、そんな時は自分をさらに追い込むのが私の流儀なので(笑)、ビルダー激戦区である中部地方で私の作品を見てもらおうと思った。

恥は沢山掻いた方が、結局は自分のためなんじゃないかとの身勝手で前向きな思考だ。

第一線のプロビルダーに自分のルアーを見てもらうのは正直恐怖心の方が大きかったが、成長出来る機会と捉え、ぶっつけで”boaster”に連絡を入れた。

実際お願いすれば紹介してもらえる人は周りにもいたが、自分で門を叩いた方が信用してもらえるんじゃないかとの勝手な思い込みで、突然で失礼な電話口にてプラグの取り扱いまで取りつけた始末だ(笑)、基本的に引っ込み思案だが、こうして時々自分でも驚くほど大胆な行動に出てしまい、人に迷惑をかけてしまう癖がある(苦笑)。

それから数年が経ち、そんな癖のある人間が少しは成長出来たかどうかはわからないけれど、どうにかまだ"boaster"の店頭に私の作品を並べてもらえていることに、ただただ感謝したい。

f:id:lamialure:20220204105958j:image堀田さんから”howl mouse”での釣果写真をいただいた時は本当に嬉しかった、一度ならず、時々使って遊んでいただいているようで、別注オーダーまでいただき、直ぐにお応え出来ずに申し訳ない気持ちだったが、ようやく今回製作させていただく運びとなった。
以前ブログにも書かせてもらったが、”abdeal”を象徴する淡いターコイズブルーの目玉から着想を得たカラーと、堀田さんの大好きな山吹色、愛車のブルーバードバンのサファリゴールドから着想を得たカラー、この2色を今回、堀田さんと相談しながらグリッターをベースにデザインしてみた。
ソリッドとグリッターの何とも言えない違和感を楽しんでいただければ嬉しい。