何度懲りても、欲深い私は少しでも時間が取れるとみれば条件反射のようにジョンボートを積んでいた。
スナップTで十分な気温、何故だか昔から被りのフリースが好きで、釣りには不向きだなと思いつつもそればかり買ってしまう…話が脱線した(笑)。
この日は持っていったのは数個のテストプラグのみ、中でも最近気に入っている"ど定番カテゴリー"ながら"lamia"のラインナップに無いタイプのプロトを結び釣り始める。
早々に反応があり一瞬掛かったが直ぐバレてしまった、そして間も無くまたバイトしてきたのは可愛いギル、そう言えば最近ギルもめっきり見なくなったような気がする。
しばらく釣り進んでいくと何となく感じるものがあり、ふとプラグを結び直しキャスト、ややガレた壁際に着水し2、3度ヒラを打った"leaf"が静かに吸い込まれた。
何度もロッドを絞り込み、ようやく浮かんできた魚体をみて直ぐわかるサイズ、体高があり素晴らしいコンディションのランカーだ。
この魚に出会うのにどれだけ掛かっただろうか、何年か越しの想いが実る。
遠征での特大サイズもそれはそれで素晴らしいけど、自分にとってこの魚は本当に特別で、ただただ素直に嬉しくて笑みが溢れた。
秋の日の最良だ。