lamia

'drawing follow the feeling'

leaf解説①

f:id:lamialure:20180717141522j:imageスタンダードなプラグが好きだけど、何度かに一度はそんなカテゴリーの枠を超え、オリジナリティ溢れる個性的なプラグをリリースしたいとの想いがある。

頭の中の”アイデアノート”には、それは奇想天外なものから製作不可能なもの、はたまた製作出来たとしてもきっと受け入れてもらえるのはほんのひと握りだろう…というものまで様々。

今回リリースする”leaf”がありふれたプラグか異色なプラグかはわからないが、自分としては色々な意味で相当に枠を超えたプラグになった。

f:id:lamialure:20180717141545j:image普段釣りに行く際、二つの小さなタックルボックスを持って行く、片方には”過去にリリースしたプラグ”を、もう片方には”試作プラグ”を入れてある。

その試作ボックスの中でも長らく鎮座していたものが今回リリースする”leaf”の元になったもの、初めは同心円で細身のミノータイプのプラグだった。

改良を重ねるうちに”より水を動かす”ように、”シルエットがナチュラル”になるように…とボディをフラットにし、操作性を高める為のリップ形状にした。

f:id:lamialure:20180717142313j:image当初考えていた基盤リップを金属リップへと変更、数種類の鋼材でそれぞれ形状や厚み違いのサンプルを数種製作、それを繰り返すこと4度目でようやくリップが完成した。

硬い鋼材なので手作りで試作を作れず、何度ものやり直し依頼に取引先にはほとほと呆れられ、迷惑をかけてしまったことをこの場を借りてお詫びしたい。

そうしてカットされたパーツを一つ一つバリ取りから研磨まで手作業にて処理し磨きをかけた、プロップやブレードを極力”レス”したかったのでリップ自体がブレードの役割を成す様にとの狙いもある、そして緩やかにアールした形状がポイント、こちらも手曲げにより加工した。

f:id:lamialure:20180717141559j:imageボディに関してはリップ以上に手間がかかってしまった。

当初は旋盤よりも容易かと甘い考えをしていたが思い切って導入したバンドソーもまともに使えるようになるまで時間がかかったし、3Dの木加工、下地作り、塗装も含め本当に試練だった。

ひたすら地道な作業の繰り返し、しかしその甲斐あって面白いプラグになったと思うしリグ組みを終えたプラグ達を見ると感慨深いものが込み上げる。

 

 

 

②へ続く